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花火の基礎知識

製造工程

  • 研究開発 <研究開発>
    お客様に驚きと感動を与えるために、日々新作花火の研究に励んでいます。 研究室とは花火師の夢が詰まった部屋です。
  • 配合工程 <配合工程>
    花火製造の第一歩。いくつもの原料を組み合わせて、火薬を配合します。そしてその配合比はもちろん社外秘。口が裂けても社外に漏らすことは禁止されています。配合では静電気が発生しないよう細心の注意を払います。まさに命がけの作業です。
  • 星掛け <星掛け工程>
    花火の光のもととなる小さい火薬玉「星」を作ります。専用の電動回転釜を使い、火薬を何層にも巻いていきます。直径2mm程度の菜種に、「火薬をまぶす⇒天日干し⇒火薬をまぶす⇒天日干し」を繰り返していき、直径1~2センチ程度まで大きくしていきます。
  • 乾燥 星を天日で乾かします。乾いたらまた星掛けをします。この作業を何度も繰り返して星を必要な大きさにします。名峰伊吹山からの風が星を十分に乾燥させてくれます。
  • 星の燃焼テスト <星の燃焼テスト>
    星を実際に燃やしてみて、確実に着火するか色に不具合がないかどうかを確認します。
  • 玉詰め <玉詰め(仕込み)工程>
    星を半球形の玉皮と呼ばれる紙製の容器に並べていきます。集中力を必要とする緻密な作業です。写真は二尺玉。
  • 合わせ 半球のものを2つ作ったら、両手に持って「ぱっくり」と合わせます。火薬がこぼれおちないよう、深呼吸をして全神経を集中させます。
  • 糊炊き工程 <糊炊き工程>
    玉張りに使う糊を炊いています。でんぷん系の原料を何種類か混ぜ合わせ、水で溶いて火に掛けます。手首のスナップを利かせて糊が焦げ付かないように全体をかき混ぜます。程よい柔らかさになったらできあがり。
  • 糊づけ工程 <糊づけ工程>
    手作りで糊を炊いた後は、それをクラフト紙に着けていきます。気温や湿度によって糊の量を調整しなければならないので、長年の経験と勘が必要な作業です。
  • 玉張り工程 <玉張り工程>
    玉詰めした玉に、短冊状のクラフト紙を幾重にも張っていきます。花火が夜空で開いたときに大きく真ん丸になるためには、花火玉を爆発させる割火薬の強さと紙の張る枚数の関係が重要となります。その絶妙なバランスを目指します。
  • 二尺玉 高木煙火では二尺玉と呼ばれる直径60cmもの玉にも紙を張ります。非常に重たいので紙を貼るにも力が要ります。しわにならないように力一杯紙を引っ張りながら貼っていきます。
  • 筆入れ <筆入れ>
    玉張りが終わった1つ1つの花火玉に墨で玉名を書き入れます。夜空にきれいに咲くようにと思いを込めながら筆を入れます。
  • 天日干し <天日干し>
    完成した花火玉を天日で干します。太陽の光を目一杯浴びさせ十分に乾燥させます。
  • 会長と二尺玉 <会長と二尺玉>
    無事完成して一安心の会長と二尺玉。高木煙火が製造する最大サイズの花火はこの直径60cmもの二尺玉です。 「大垣花火大会(岐阜県大垣市)」と「濃尾大花火(岐阜県羽島市)」で毎年打ち上げております。
  • 入庫 <入庫>
    完成した花火玉は出番が来るまで火薬庫に大切に保管されます。ここから全国の花火屋さん、花火大会へ旅立っていきます。
  • ナイアガラづくり <ナイアガラづくり>
    ナイアガラ花火を作っています。元となる円柱形の花火をロープに結んでいきます。花火大会のクライマックスにナイアガラは欠かせません。